不思議体験 ~ゴン編~

どうもゴン=サンです。

つい最近まで髪の伸びるスピードに恐怖を感じていました。

実は俺、こう見えて結構武闘派だったりします。

って言っても自分から喧嘩売ったりするわけじゃありません 笑

一方的な暴力も嫌いです。

ただ最近、猫耳の奴にとんでもない暴力を振るいましたけどね 笑

そしてその直後から俺の髪は急激に伸び始めた。

今日は実際に起こった不思議体験を語りたいと思う。

事の発端は友人三人と大人の店で飲んでいた時だった。

友人のキリン=ソルティドッグ (前科七犯) はクールなふりしていつも通りセクハラに勤しむ。

もう一方の友人、カイドウ=トウ (ドエロ) はハンチング帽を深くかぶり、眼をギラつかせながら寡黙に飲んでいた。

俺はずっと隣の女の子を口説いてた。

すると突然店内アナウンスが流れる。

どうやらこの店特有のイベントがあるみたいだ。

これからジャンケン大会が始まります。

皆さんご起立ください!

なお、このジャンケン大会の勝者には、指名した女性と一時間無料でVIPルームを使用する権利が与えられます。

それを聞き、皆が意気揚々と立ち上がる、、、

カイドウを除いて。

俺は知っていた。

入店する前にカイドウが薬局で精力剤を飲んで気合いを入れていたこと。

そしてその効果が今、既に発揮されてること。

つまりカイドウは今、ある意味、

ご起立中だということ!!

しかしプライドが高いうえにシャイで繊細なカイドウのこと、バレない為にも、恐らく興味がないふりをしてやり過ごすだろう。

俺はそう思ってたし、カイドウ自身もそうするつもりだったはず、、、

一つ誤算があるとすれば、この日カイドウについていた猫耳女の存在。

あくまで拒否するカイドウに対して、強引に立たせようとする猫耳女。

しかし力で猫耳女が男のカイドウに勝てるわけもなく撃沈。

不貞腐れた猫耳女はカイドウがかぶっていたハンチング帽を取り上げ床に放り投げた。

それを見た瞬間俺はヤバいと思った。

なぜならカイドウは頭頂部がハゲている。

つまりロン毛の波平さんというわけだ。

そしてそれを隠すためにカイドウが帽子をかぶっているということを俺は知っていたからだ。

馬鹿野郎!!

案の定激怒したカイドウは思わず立ち上がった。

怒鳴り声を聞いた他の客の視線が一気に寄せられる。

ちょうどその時、ミラーボールに反射された光がカイドウのハゲあがった頭頂部を照らした。

それを見た猫耳女はカイドウに向かって言った。

落ち武者ライトアップ!

2秒ほど間を置いて、店内は失笑の渦に飲みこまれた。

さらに調子に乗った猫耳女はカイドウのギンギンになってる下半身を指さし、とどめの言葉を放つ。

もう最低ー!

落ち武者興奮してあそこギンギンじゃん!

切腹して!

俺は聞こえた、、

カイドウの心が打ち砕かれる音を、、、

完璧に心が打ち砕かれたカイドウはその場で崩れ落ち、ギンギンの下半身とは裏腹に生気を失っていた。

その絵面があまりにもシュール過ぎて、、、

俺は誓った。

カイドウの代わりに猫耳女へ復讐することを!!

崩れ落ちたカイドウを尻目にジャンケン大会がスタートする。

モニター画面に司会者が映りルールの説明。

最初はグーの掛け声から始まりジャン・ケン・ポンで画面にグー、チョキ、パーのいずれかが表示される仕組みだ。

審査するのは自分の隣に就いてる女の子。

俺はモニターの方を向いて構えた。

すると目の前に猫耳女が退屈そうに立っている。

、、、、ちょうどいい。

アナウンスが流れる。

それではいきますよ~

ジャン・

ケン・

ブッ飛ぶ猫耳女。

当然店内は大パニック!

何事かとすぐさま屈強なセキュリティ集団が集まってきた。

そして当然の如く俺はそいつらに取り押さえられる。

すると連れのキリンがセキュリティ連中に向かって一言。

そいつ俺の連れなんだけど?

一瞬にして青ざめるセキュリティ集団。

それもそのはず。キリンは裏社会を牛耳ってるソルティドッグ家の人間として有名だからだ。

案の定、

「おい、アイツここら辺仕切ってるソルティドッグ家の三男坊じゃねぇ?」

「マジヤバいって!」

そんなヒソヒソ話があちこちから聞こえてくる。

すると店の経営者と思われる人物が奥から出てきた。

ピラフ:、、、うちとしても面倒ごとは困りますよ!何よりこっちの商売道具傷つけられちゃ商売あがったりですよ!

キリン:俺たちは別に 何かしたのは相手の方さ

ピラフ:そう言われましても、実際うちの従業員が被害にあっていますし、、、。

キリン:アイツが俺の連れをバカにした。痛み分けってことで、、、だろ?ゴン!

ああ。次は許さない。

そう言って俺はカイドウを抱きかかえた。

そして俺ら三人は店を後にした。

続く

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