~前回までのあらすじ~
美と醜の逆転を希望する主
それを阻止する為紫式部と清少納言登場
平安美人は現代のブスと証拠を見せ力説する主
納得したお笑い担当の紫式部撃沈
残った清少納言と主の対決 ←今ここ
「ふん!所詮はプライドの高いインテリ!メンタルは豆腐レベルにもろいってことね。 」
崩れた式部を見ながら納言が吐き捨てた。
僕「へ~、あんたもプライド高そうな豆腐メンタルに見えるけど、違うっての?」
納言「ウチも豆腐メンタルやけど、木綿やから!式部は絹ごしやねん!」
納言は頬を膨らませ、プイっと不機嫌そうに首を振る。
次の瞬間、フローラルフルーティーな香りが僕の鼻を刺激した。
この香りは、モイスチュア シャンプー の MA CHERIE(マシェリ)!!
、、、こいつ、
相当できる!!
僕は一気に納言を警戒した。
その理由は3つ。
①プライドの高さを認めつつ弱さも見せる
②ぶりっ子をしながら、女子特有の匂いで挑発
③市販の物(シャンプー)を使って庶民感を演出
これはオタサーの姫がよく使う手法。
僕自身さんざん騙されてきた。
過去のトラウマが一瞬 僕の頭をかすめる。
その一瞬の隙を、
納言は見逃さなかった。
速い!いつの間にか僕の射程距離に、
しかも手まで握って、、
こいつ、
“ 近距離スキンシップ型 ”
オタサーの姫の王道タイプ!
ヤバい!
いつも騙されるパターンのやつ、
このままじゃ納言のペースに持っていかれる!
何とかしないと、、
テンパる僕に、更に納言が仕掛ける
ゼロ距離射程からの乙女コンボ!
必然、
僕の心はときめく。