~前回までのあらすじ~
紫式部を撃沈して勢いに乗るイチローだが、清少納言の乙女コンボに心を奪われることに、、
いったいイチローはどーなってしまうのか?
フローラルフルーティーな香り、
そして見慣れない女房装束を纏った平安美人。
握られた手の温もりに、
乙女の弱さ、、、
一瞬にして僕の頭は お花畑状態。
納言 The World 発動といったところだろうか。
気が付くと僕らは手をつないで川沿いを歩いていた。
納言「今日はウチらが出会えた記念日やね!」
僕「 、、、納言ちゃん、、」
納言「現代のカリスマ、イチローはんが、美と醜の逆転現象を思いつかなければ、ウチらは出会えなかったんやで。」
僕「カリスマの戯言、、、そう思って聞いてほしいんだけど、もしも僕がまだ、美と醜の逆転現象を望んでいたら、納言ちゃんは反対する?」
納言「当たり前や!歴史をひっくり返すようなもんやで!全力で阻止しなアカン!まさかイチローはん、まだ、、」
僕「ううん!大丈夫!納言ちゃんと出会えたことで、、、
納言「イッ、イチローはん❤」
僕のパンチラインにやられた納言が抱きついてきた。
その弾みで僕の持ってた買い物袋から何かが落ちる。
満照豆! (福井県の特産品)
コンビニの前で会った、福井旅行を楽しんだ友人から貰ったお土産。
コンビニ商品と一緒に袋へぶち込んでたやつだ!
僕はなぜか、 満照豆に描かれた能面と納言の顔を見比べた。
あれ?
なんとなく似てるような、、、
、、、、。
これがキッカケとなり僕は納言が能面にしか見えなくなってしまったのである。
一度冷めた熱はもう戻らない、、、
それから納言に何を聞かれても、僕の耳には届かなくなった。
なぜかって?
ブスだからだよ!
そんなこととはつゆ知らず、相変わらず納言はぶりっ子をしながらイキっている。
納言の振舞いを見ているうちに、僕は段々とイラついてきた。
そしてある方程式が頭に浮かんだ。
それは、
ブス×ぶりっ子×イキり=ひっぱたいてよし!
という方程式だ。
これはバキに出てくる花山薫の方程式
握力×体重×スピード=破壊力!
みたいなものだ。
僕は決心した。
やってやんよ!
納言、テメェが次、ぶりっ子したときが最後だぜ!