どうも佐藤イチローです。
特攻の拓にいろいろと影響され、不本意ながら見た目がヤンキーになってしまった僕は、自然と鏡を見る機会が増えていきました。
眉間にシワを寄せてDQNワードを連発する日々。
そしてそれがクールで最高にイケてると本気で信じてしまってる、15歳の哀れな僕。
特攻の拓を読み終える頃には、完璧に自分は喧嘩最強のヤンキーだと思い込んでました。厨二病あるある、ヤンキー漫画を読んで自分もヤンキーになった気分の重症バージョンである。
そして僕はふと思った。
街で実際に睨みきかせたら相手は相当ビビんじゃね?って。
一応頭の中でシュミレーションしました。
、、、、、
、、、、、、。
相手をビビらすことができるんじゃないか?
という疑問が
絶対にビビらすことができる!
という確信に変わりました。
早速街へ出て獲物を探すことに。
シュミレーション上、相手は確実にビビることになってるんですが、チキンハートとイキりの間に立たされた僕は、確実に任務を遂行しようと自分より弱そうな奴を探します。
見るからに普通そうな二人組発見!
獲物はこいつらで決まりです!
僕は家で練習したとおりの睨みをきかせながら、二人組に近づいていきました。
そして相手も僕の存在に気づいたようです。しかしすぐに視線をそらしました。
練習の成果が表れたようです。
早速ビビってんじゃんw
こいつらザコ過ぎw
ってか俺最強w
そう思いながらイキりMAX状態の僕は彼らを睨み続けました。
そして彼らの横を通り過ぎようとした時、話声が聞こえてきたんです。
マジウケるんだけど~
あの中坊ダサくない?
ただのギャグでしょ。
、、、、なんという事でしょう、、、
ビビらすどころか完璧にナメられていました。
しかも中学生扱いされるとはビックリです。
そして僕は
普通に突っ込んでしまいました。
本来なら上等だよ!というべきタイミングです。
すると彼らは一つ上の人だったらしく、急に威圧的な態度をとってきたのです。
通1:何お前一つ下かよ!?あんま調子乗るなよ!
通2:年上には敬語使えよ!
もともと2対1で分が悪いのに、年上だと知りさらに分が悪くなる僕。
このままじゃナメられる(もうすでに相当ナメられてる)そう思った僕はハッタリで乗り切ろうと試みます。ちなみに特攻の拓の主人公、浅川拓は何度かハッタリで修羅場を乗り切ってます。
僕も拓の真似をすればなんとか乗り切れる!そう思い気合の睨みをきかせてこう言いました!
次の瞬間
強烈なビンタが飛んできました。
(ちなみに、ひき肉にしちゃうよ!?は爆音小僧七代目総長マー坊こと鮎川真里の口癖です。)
そして僕は二人に言い寄られます。
通1:お前マジであんま調子のんなよ!地元どこだよ?
通2:つーか何中だよ?
二人に詰められた僕は正直に答えました。
僕:、、、〇△中です。
通2:へ~鬼山のとこの奴じゃん!
通1:あいつも後輩のしつけなってねぇなー!
鬼山先輩は僕の中学の先輩でめちゃくちゃ怖い先輩として有名でした。
僕が思うに、ヤンキーにも種類があって
①見たまんまヤンキー
②格好だけのヤンキー
③格好は普通なんだけど心がヤンキー
この3種類に分けられます。
そしてこの二人は③の一番タチの悪いヤンキーです。
一見普通の人に見えて実はヤバい人だった、っていうパターンのやつです。
鬼山先輩の知り合いと知りガクブル状態の僕。その後何発か左肩を殴られました。(多分相手が右利きで殴りやすかったんだと思います。)
そして一通りの説教を終え二人は去って行きました。
ビンタのおかげで眼鏡割れるし、顔腫れるし、唇切って血は流れるし最悪でした。殴られた左肩を押さえながら帰路につく僕はダサさの極みそのものでした。
帰る途中おしゃべりのマサに出会ってしまいます。マサは負け犬状態の僕を見るなり、どうした佐藤?事故にでもあったのかよ?みたいに心配してくれました。
僕はそんな心優しいマサに言いました。
夜叉神総会長鰐淵春樹の名言まるパクリです。(ハードラック=不運、ダンス=踊る、つまり不運と踊ったってこと)
しかし、そんなこと知らないマサは
ハードラック?お前何言ってんだよ?変なクスリでもやってるんじゃねぇのか?と薬中扱いしてきます。
結局マサは最後まで僕を薬中扱いした挙句、これからパーティがあると言い、足早に去って行った。その後地元で僕が薬中になったという噂が流れたとか流れなかったとか、、、。
僕はこの日の一件以来、鏡を見ながらDQNワードを口にする行為をやめた。
そして自分自身にケジメをつけた。タイマンに負けた瞬間不良引退を決めていた僕は、筋を通すため引退を発表!一週間に満たない期間ではあったものの、不良の世界を満喫した僕に未練は無かった。
まぁタイマンっていうか一方的に殴られただけなんですけどね!
端的にいうとイキった結果本物の不良にやられて泣きをみたって話です。
久々に特攻の拓を読んだら懐かしいことを思いだしてしまいました。青春時代にはこんな無職のおっさんになるとは思ってもいなかったですし、30過ぎて独身ってヤバくねぇ?って思ってたらもう34だし。なんていうか、時の流れの速さを感じます。もしかしたらそれが半村誠の言ってた、スピードの向こう側なのかもしれません、、、、
もしも疾風伝説 特攻の拓を読んだことないっていう人がいたら読むことをお勧めします。最初っから最後までツッコミ満載の漫画ですが、確実に読む価値はあると思います。それぐらい面白い漫画です。
そして最後に僕が言いたいのは、絶対に真似しないほうがいいよ!ってことです。
以上!