マザーテレサの名言集を読んだ厨二病、少し大人になるの巻き

 

 

何言ってんのこいつ?

 

僕は呆れた。

 

知り合いが間違えた言葉を使っていたのが事の始まりだ。

 

よく失笑という言葉を、“笑いも出ない程あきれる” とか、“小馬鹿にした感じで笑う” と勘違いして使う人がいるが、彼もその一人だ。

  

失笑っていうのは、笑ってはいけない場面で堪え切れずに吹き出してしまうことをいうんだよ。

大晦日のガキ使みたいなシチュエーションとかがまさにそうだね。

  

僕は本来の意味を比較的に分かりやすく伝えた。

  

すると彼は面倒くさそうな顔して答える。

  

でもさ、何となく意味は伝わったんだから良くない?っていうかさ、皆が間違えてその言葉を使ってたらそれが正しくなるじゃん!

 

はっ?正しくならねぇよ!

何でみんなが使ってるだけでそれが正しいってことになんだよ!

  

ちょっとした口論になり、それ以降彼とは会っていない。

  

  

それからしばらくして、僕はネットの名言集を見ていた。

するとそこにはこんな名言が書いてあった。

    

      

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

-マザーテレサ-

   

なんと素晴らしい言葉。

僕はマザーテレサの名言をもっと知りたくなりググりまくった。

するとさっきの言葉がマザーテレサの言葉ではないという記事が見つかったのだ。

どうやらあの名言をマザーテレサの言葉として認識しているのは日本だけらしい。

  

本当かよ?

そう思った僕は、様々な国のマザーテレサ名言集を調べた。

  

その結果、本当にどこにも書いていなかったのである。

 

では、あの名言は誰が言ったものなのか?

結論は謎である。(似たような発言をした人は多々いる)

 

詳しく知りたいという方は下のリンクからどうぞ

マザー・テレサじゃなかった⁈ 名言「思考に気をつけなさい…」の謎

 

  

この事実を知った時、僕は口論した彼を思い出したのだ。

なぜなら様々な日本のサイトで、あの名言はマザーテレサのものとして、あたかも真実であるかのように書かれていたからである。

 

間違った認識をし、それが正しいと思い込んだまま次に繋げる。

そして時が経ち、いつしかそれが真実であるかのように語られる。

 

もしも僕と口論した彼みたいな考えを持つ人がたくさんいたとしたら、ありえなくはない話である。

 

 

 

あれ?

 

でもこれって、、、

  

まるで何処かのお国みたい、、、

 

おっと、

 

そんな事を考えていると、昨日食べたキムチが原因なのか僕は胸やけを起こした。

 

 

それからというもの僕は何かしらの違和感を覚える時、

皆が言ってるんだから正しいじゃん!

という彼の言葉がセットで頭に浮かんでくるようになった。

 

これは非常にいい事だ。

 

 

何故あの名言が思考には気をつけなさいから始まり、最後に運命へと繋がるのか?

自分で考えて行動する、いっけん当たり前のことのようだが、周りの意見や環境が自分で考えることを放棄させる時がある。

  

つまり何かしらの違和感を感じてる時、人はそのことに対して他人や周りからの圧力により流されている可能性が高いということだ。

 

思考が違う口論になった彼の発言も、こちらの考え方一つでそれが自分を守る注意喚起に繋がるのだと知り、僕は彼に少し感謝した。

    

     

     

 

  

   

まぁ でも、

  

二度と彼に会う気は無いんだがねwww

  

  

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