乙女クラブ、通称 乙クラ。
部員数200人を超える、我が校一の規模を誇る人気クラブである。
乙女クラブに入りたいが為に、県外からわざわざ 我が校を受験する女子も少なくないという。
そしてその頂点にいるのがカリスマ、松井先輩。
一説によると、校長はおろか市長でさえ松井先輩には頭が上がらないと言われている。
そんな先輩に呼び出しをくらったのだから、僕は生まれたての小鹿の如くガクブル状態だったわけである。
当然 僕に呼び出しを無視するという選択肢はない。
生まれて初めて感じる嫌な緊張。
僕は意を決して扉を開けた。
すると目に飛び込んできたのは意外な光景だった。
「あんたが噂の一年か、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
そう言うと松井先輩はおっぱい手帳を僕に見せながら質問した。
「あんたこれ知ってる?」
「し、知らないです!!」
僕はビビりながらも全力でシラを切った。
すると松井先輩はあっけらかんとした口調で言った。
「ふーん、そっか!実はこの手帳の中に女子のおっぱいランキングが書かれててさ、こんなふざけたモノ作るの池下以外いないじゃない?それで最近 池下とあなたが一緒にいるのを見たって言う娘がいたからさ、何か知っているのかな~?と思って呼び出したのよね」
それを聞いた瞬間 、 よっしゃー!助かった!!俺がおっぱいランキング書いたことバレて無いじゃん!マジ良かった~! 僕は心の中で盛大に叫んだ。
「何も知らないならもう帰っていいわよ」そう言うと松井先輩は再び池下先輩に制裁を加えだした。
「俺はこんなノート書いてない!!」そう叫びながらも、お仕置きされてる池下先輩はどこか嬉しそうに見えた。
なので僕は思った。
池下先輩は嬉しそうにお仕置きされてるし、松井先輩はひっぱたいてストレス発散してるし、僕はシラきれたし 皆ハッピーじゃんWWW
ついでに池下先輩の乳輪が思いのほかデカかったのは、僕にとって新しい発見で参考になった。
全て丸く収まった!そう感じた僕は松井先輩に一礼をして部室をでようとした。
その時!!
「俺はこんなデタラメなおっぱいランキングなんてつけない!」
池下先輩のこの発言に納得できない僕は一瞬立ち止まった。
それもそのはず!
僕が必死におっぱいを学んで、そのデータを基に作成したランキング!
デタラメなんて言われる筋合いはない!
すると、
「えぇ、そうね!Fカップの私がBランク?こんなデタラメなおっぱいランキングなんて無いわ!」
なんと松井先輩まで否定しだしたのだ。
僕は思わず叫んだ!
つづく ➡ ⑤おっぱいだけ見つめてる ~先輩と出会った日から今でもずっと~