⑥おっぱいだけ見つめてる ~先輩と出会った日から今でもずっと~

 

松井先輩の胸パッドが六枚だと言いだす池下先輩に、僕は噛みついた。

 

「うっ嘘だ、、、。僕のおっぱいスカウターでは片乳二枚で計四枚のはず!」

 

「おだまり!!」

ビシッ!

「くだらない!あんたら二人の嘘には付き合っていられないわ!!」

そう言うと、松井先輩は呆れた顔して部屋を出ようとした。

 

それを見た池下先輩が言う。

「逃げんのかよ松井!嘘なんかじゃないぞ!俺がそのことに気付いたのは去年の水泳の時だ!」

  

「俺も最初は自分のおっぱいスカウターを疑ったさ。だから松井のおっぱいだけに一週間集中し、観察し続けた。もちろん必死だったさ。」

そう言うと、池下先輩は僕に、ズボンの左ポケットからあるモノを取り出すよう命令した。

言われた通り先輩の左ポケットを漁ると、出てきたのはなんと、、、

「その手帳の44ページを開けてくれ松井の情報が載っている」

僕は池下先輩に言われるまま44ページを開いた。

そこには松井先輩の水着姿が写った数々の写真と、様々な角度から考察したであろう おっぱいの情報が書かれていた。

そして池下先輩が最終的に下した松井先輩のおっぱい評価は、BカップのDランクだったのだ。

僕は言葉を失った。

なぜなら写真と共に書かれてる評価と解説が、誰の目から見ても正確で完璧だったからだ。

こんなモノ見せられたら、僕のおっぱい手帳をデタラメ呼ばわりしたのもうなずける。

「池下先輩、、、やっぱりあなたは本物だ、、、」

思わず本音がでた僕を見て、池下先輩は顔を真っ赤にして はにかんだ。

そのやり取りを見ていた松井先輩が叫ぶ。

「気色悪い!不潔よ不潔!!人のおっぱいを勝手に評価して、下品すぎるわ!」

松井先輩の正論に僕はぐうの音もでなかったが、池下先輩は違った。

「なぁ松井、何故おっぱいがこれほど世の男どもを虜にしているか考えたことあるか?」

「スケベで下品だからに決まってるじゃない!」

「ふっ、否定はせんよ。しかしだ、我々人間が生まれて初めて口にするのは何だ? おっぱいだろ? 男っていうのは義理堅いもんでな、一番最初に受けたおっぱいの恩恵を忘れられずに執着してしまうものなんだよ」

「おだまり!!」

ビシッ!

「何が義理堅いよ?人のおっぱい見てランク付けてんじゃないわよ!って言ってんのよ!」

池下先輩、残念ながら松井先輩の言ってることの方が筋は通ってる。

どんなにそれっぽいことを言ったとしても、他人のおっぱいにランク付けをしていいという理由にはならない。

 

そんな僕の考えとは裏腹に、池下先輩は続けた。

 

「なぁ松井、お前は何かに本気で打ち込んだことあるか?」

「乙女クラブに全力を捧げてきたに決まってるじゃない!」

「そうか。俺はそれがおっぱいだった。ただそれだけだ。」

「まだ言うか!!」

ビシッ!バシッ!ビシッ!

「気色悪い!!たかだかおっぱいでガタガタぬかしてんじゃないわよ!」

 

 

続き→⑦おっぱいだけ見つめてる ~先輩と出会った日から今でもずっと~

 

 

 

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