どうも佐藤イチローです。
先日ママチャリでサイクリングしていた時の話しです。
一方通行の車道の左端を走行中に、左側の歩道から急に自転車が飛び出してきました。
普通の人間なら確実に事故を起こしていたであろう場面です。
しかし僕の自転車歴は30年。
達人とまでは言いませんが確実にベテランのレベル。
ギリギリのラインで自転車をかわす僕。
すると飛び出してきた自転車の男が言った。
わッ 危ねぇ!!
この時に僕は思ったんですよね。
この、わッ 危ねぇ! は僕に対して言ったのか、
それとも周囲を確認しないで飛び出した自分に対して言った言葉なのか、
もしくはぶつかりそうになったっていう事柄に対して自然と出た言葉なのか。
仮に僕に対して放った言葉だったのなら
危ねぇのはテメェだクズ!って話です。
これが自分自身を省みて出てきた言葉なら
バイクや車だったらもっと危なかったねって話。
ぶつかりそうになって自然とでた言葉なら
ぶつからなくてお互い良かったねって話です。
恐らくぶつかりそうになって自然とでた言葉だと思うんですけど、気になった僕はスピードを緩めて後方にいる彼の様子をうかがった。
よく見ると彼は作業着でリアボックス付きの自転車に乗っていた。
仕事中で周りが見えてなかったのかな?そんな風に思いながら彼の顔を見たら目が合った。
次の瞬間
彼はタンを吐き、急いで僕を抜いていった。
あれ?
アイツ今悪態ついたよな?
イキって泳いでたら岩にぶつかっちゃいました!みたいな平たい魚顔の分際で調子にのりやがって。
そう思いながら自然と僕は彼のリアボックスに目がいった。
名字が書いてある。
桃谷
チッ!
何ちょっとスケベな名字してんだよ!
出会い系にいたら、
ちょっとエロくて可愛い子なんだろうな?
みたいにテンション上がる系の名字を、魚顔のお前がしてんじゃねぇよ!
桃谷っていう名字に期待して散っていった輩も何人かいるはず、、、
そう思った僕は、男代表として説教してやろうと彼を追いかけた。
しかし桃谷の脚力は半端なかった。
距離を縮めるどころか、どんどん引き離されていくではないですか。
桃谷 、、 (*´Д`)ハァハァ
お前の足どうなってんだよ (*´Д`)ハァハァ
このままじゃ (*´Д`)ハァハァ
こっちが先に (*´Д`)ハァハァ
クッ、、 (*´Д`)ハァハァ
こんな感じの独り言を呟いていたら、いつの間にかチンピクしている自分に気付きました。
チッ!桃谷の野郎どこまで卑猥な奴なんだ!
絶対に説教してやる!
その気持ちだけで必死に自転車をこぎました。
しかしそんな僕の気持ちとは裏腹に彼を見失ってしまいます。
ちくしょー!
桃谷のスケベ野郎見失っちまった。
仕方なく僕は裏道に入って帰ろうとした
その時、
桃谷発見!
よっしゃー!
そう思って近づくと桃谷はメチャクチャ上司に怒られてました。
お前の名字スケベすぎ!
とか
お客さんが、桃谷って聞いて可愛い子が来ると思ってたらお前が来てガッカリしてたよ。
とか
桃谷詐欺、、、
とか
いろいろ言われてんのかな?って思ったら普通に作業効率のことで怒られてましたね。名字全然関係なかったですね。
だからこそ僕は桃谷に、
お前の名字なんなんだよ!
いやらしい名字しやがって!
思わせぶりな書き込みや注文してんじゃねぇだろうなぁ?
このスケベドロボー!
みたいな感じで説教しようと思ってたんですけど
彼、仕事のことでもう結構怒られてるし
こっちはこっちで足ぷるぷるしてるし
もう、どうでもいいかな。
ってな感じでそのまま帰りました。
ここだけの話
来世は僕も
谷間とか玉美みたいに刺激的な名字で生まれたいと思いました。
まっ嘘なんだけどね。