世界各国の不良が集まるといわれている学校がある。
偏差値一桁台は当たり前。
不良レベルMAX超え。
卒業後の進路はヤクザか半グレ、もしくはテロリスト。
その学校は東京で1、2を競う程民度の低い大〇区の端にある。
まともな人間は半径1キロ以内には踏み込まないとさえ言われているクズ学校、その名は
卍須加学園高校
この物語は全ての社会不適合者達に贈る珠玉のバイブルである。
この日、僕は急いでいた。
やべぇ、このままじゃ始業式に遅刻しちまう!
そう言いながらも昨日から徹夜で改造した制服が鏡に映るたびに、僕は立ち止ってしまう。
マジで再現度高すぎだって高杉君!!
寒いセリフを吐いては鏡を見ながら自己陶酔する僕。
徹夜で作った某有名漫画(3部)の主人公を真似た学ランの出来は上々のようだ。
家を出てからまだ300メートル、これで5回目、、、
遅刻する気マンマンである。
もちろんその後も、、、
三回に一回はセリフを交えたり
井戸端会議をしている主婦に暴言吐いたり
なんだかんだで時間は過ぎていき、、、
気がつくと、卍須加学園高校の最寄り駅に着く頃には日が暮れていたのであった。
・・・・・・・。
暗い校舎に入るほど野暮じゃない!そう言うと僕は秒速で帰宅を決意した。
こうして僕の卍須加学園初登校は失敗に終わったのである。
そして帰りも行きと同じ行動を繰り返した結果、帰宅した時には日をまたいでいたのであった。