卍すか学園 ⑤ウリリン逝く

      

早朝6時、いつもより一時間以上早く起きる僕。

なぜこんなに早く起きるかって?

決まってる!

朝の自問自答&決め顔チェックをすました僕はすぐに外へ出て学校に向かう。

いつも以上に早く駅に着いた僕は地獄山卍公園にて缶コーヒーを楽しむ。

時間に余裕があると心にも余裕ができて自然と笑みがでる。

そしてトイレへ行き朝一恒例のカタルシスタイム(ただの大便)が始まる。

一通り終えた僕は時計を見る。

なんと時刻は九時を回っていた。

コーヒー&カタルシスタイムに時間を費やし過ぎてしまったようだ。

一瞬にして顔色が変わる僕。

さっきまでの余裕の笑みはどこへやら、険しい表情をしながら急いで学校へ向かう。

すると前からふらふらと歩いてくる人が見えた。

       

         

まさか!?

          

                

       

ウリリンこと本名、 瓜谷 リンジは僕の中学時代のコスプレ仲間である。そして僕に卍須加学園高校を一緒に受験しようと誘ってくれたのもウリリンだった。

❝不良のコスプレ学ぶなら卍須加学園一択❞ ❝全国各地から不良コスプレイヤーが集まるんだぜ!そこでコスプレを磨きたい!❞ それがウリリンの口癖だった。

そんなウリリンは力尽きたかのようにその場に倒れ込んだ。

僕は咄嗟にウリリンを抱きかかえた。

凄い傷跡だ、いったい何が起こったというのだ。

するとウリリンは今にも死にそうな声で僕に言った。

イ、イチロー、、、卍須加学園は、、、やっ、やめとけ、、、        

            

そう言うとウリリンは息を引き取った。

           

助けてください!!

             

地獄山町の中心で僕は叫んだ。

                

すると一部始終を面白半分に写メで撮っていた人が警察と救急車を呼んでくれた。僕はウリリンを預け学校へと向かう。

         

いったい卍須加学園で何が起こっているのか?

そしてウリリンは誰に何の目的で暴行されたのか、、、

       

          

全てはこの先に答えがある。      

             

              

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする