ラーメン二郎信者 通称ジロリアン

どうも佐藤イチローです。

先日、友人のS木とラーメン屋へ行きました。

僕もS木もラーメン二郎歴は10年以上の中堅クラス。

お互い30代半ば、健康に気を使う年頃ということで小ラーメンを選択し着席。

野菜多め、野菜マシマシ、野菜ダブル、店によってコール(注文)が違うのはジロリアン(二郎信者)にとっては常識。

素人じゃないんだよ。と余裕の表情で店内を見渡す僕。

すると隅の方でソワソワしてる若い男性発見。

コールのタイミングと方法が分からない、二郎初心者特有のソワソワ感。

一目で彼の状況を察知した僕は思わず呟いた。

最初の頃は、みんなあんな感じなんだよな~。

すると隣のS木が、えっ? という反応で僕を見た、

次の瞬間、

野菜マシマシニンニク油カラメで!

さっきのソワソワBOYが自信に満ち溢れた表情でコールしてましたW

はっ? 嘘だろ!?

納得のいかない僕は、しばらく彼をガン見した。

そして気づく。

彼のソワソワは、”久しぶりに二郎が食べられる” という興奮からくるソワソワだということに。

着丼と同時に、慣れた手つきでモヤシを貪り食う姿を見て、彼が生粋のジロリアンであることを僕は確信した!

チッ!!

玄人と素人を間違えるなんて、中堅ジロリアンを自称する僕としてはありえないミス。思わず舌打ちしてしまいました。

その僕の一部始終をみていたS木は、相変わらず ❓顔で僕を見てくる始末!!

店内の状況、客のしぐさと表情をチェックしていれば、僕の現状を察するのは容易なこと、、、

それすらも気づかないとは、どうやらS木には中堅ジロリアンとしての自覚が無いらしい。

僕が深い溜め息を吐くと同時に、店員さんからトッピングを聞かれる。

瞬時に気持ちを切り替え、僕は言った。

野菜ニンニク!!

ハッキリと分かりやすくコールするのは、ジロリアンとして最低限のマナー。

さすがのS木も、そこらへんは心得ていたようで、僕と同じくハッキリと分かりやすくコールした。

着丼と同時に野菜とニンニクのバランス確認(モヤシとキャベツの割合と盛り方、ニンニクの刻み具合など)と、野菜の茹でかげんやスープの乳化具合、それら全てを瞬時に把握する。そして今日の出来を確認。

ジロリアンを自称するからには、出来て当たり前の事。

隣に目をやると、S木は一心不乱にラーメンを貪り食っていた。

S木「旨い!インスパイアとは思えない!」

僕「今はこの一杯に集中する時だぞ!」

そう言って、僕は全神経を集中させた。

しかし、少しして気づく、

あれ?さっきS木インスパイアって言った?

、、僕の中で嫌な予感がした。

モヤモヤしてきた僕は、取りあえず一気にラーメンを平らげ、すぐに外へ出た。

外の看板には大きな文字で、

ラーメンタロー と書いてありました。

インスパイアとはいえ、二郎じゃないラーメンを二郎だと勘違いした挙句、ジロリアンとしての心構えを一人語りしていた自分、、、

夏から秋へと季節を変える、肌寒い小雨日和、

この日 僕は、自称ジロリアン(中堅)の看板を下ろしました。

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