突如現れた謎の男。
そして男が発した謎の言葉「ワカメスナイパー」に反応し、動揺を見せる鰹。
鰹のこの一言により場がざわつく。
謎男「、、、えっとさ、仮にも俺の方が年上だよ?
その口の利き方は無いんじゃない?」
鰹「 はぁ?
いきなり知らないおっさんが近づいてきて、
もしかしてワカメスナイパー?
とか言って謎でしょ⁈」
謎男「成る程。確かに。」
そう言うと謎男は聞かれてもいないのに自己紹介をしだした。
謎男「 俺の名前は乾 太!【いぬい ふとし】《以下、乾》
家族からは乾家の恥部!
友達からは腰巾着の乾!
そう呼ばれてるニート卒業間近の華の34歳!
特技は金持ちに近づきゴマすって奢らせること、あとは強請(ゆすり)と集り(たかり)。
趣味は汚れモノAV鑑賞と深夜徘徊、そして盗撮さ!!」
自己紹介を済ました乾は長い髪をかき上げ、なにやら不敵な笑みを浮かべた。
この時 鰹に呼ばれて集まっていた大半が、乾の体臭とむさ苦しさを理由に帰ってしまっていた。
鰹:「、、、ふー」
深い溜め息をつく鰹。
それもそのはず!
ただの自己紹介でひたすら自分の存在価値を下げる相手に、今まで出会ったことがないからだ。
そして恐らくこれは、
非常にやっかいだ、、、
鰹 「で、何がしたいわけ?」
面倒くさい顔で鰹が乾に詰め寄ろうとした、
次の瞬間、
ドカッ!!
でかい音がしたと同時に倒れる乾!
乾 「チ…ッ…ク…ビ……」
慌てて鰹は叫んだ。
侘元 光宙【わびもと ぴかちゅう 】a.k.a DQNネームの先駆者(17)《以下、侘》が警棒片手に立っていた。
侘「いや、ちょっと見てらんなくてさ。それに俺がやろうって言ったんじゃないんだぜ〜」
そういうと侘元は視線をそらした。
その先にいたのは、
山田山 登【やまだやま のぼる】(17)《以下、山》は下を向いてニヤニヤしていた。
山 「俺もよぉ登ってる途中なんだよぉ。
まだ頂上にはいけてないからよぉ」
鰹 「?、、、何言ってんだよ お前?」
侘元の謎行動、そして山田山が発する謎発言により、一瞬にして場の空気が変わる。
いったいどういうことなのか?
続く